事例紹介

CASE

もみ殻シリカから難燃性塗料を開発し、実験しました。

2019.09.12

稲のもみ殻から生成された植物性もみ殻シリカは、約20%のSiO2を含み、その純度は95%に達します。この植物性シリカは、難燃性や遮熱性といった特性を持っています。

今回、市販の水性塗料にこのもみ殻シリカを加え、遮熱塗料としての性能を実験しました。実験では、市販の白布を2枚用意し、一方にはもみ殻シリカを含む遮熱塗料を塗布し、もう一方には何も塗布しない状態で比較しました。着火用としてバーナー型ライターを使用し、試験を開始しました。

バーナー型ライターを近づけたところ、遮熱難燃性塗料を塗布した布は、炎の温度にほとんど影響を受けず、焦げ目や溶けるといった症状は見られませんでした。一方、何も塗布していない布は、炎に近づくにつれて溶け出し、焼けてしまうことが確認されました。

この実験により、市販の塗料に植物性もみ殻シリカを加えた遮熱難燃塗料の遮熱性が十分に確認されました。