事例紹介

CASE

もみ殻シリカ「人工芝の遮熱実験」

2019.08.27

稲のもみ殻から生成されたもみ殻シリカは、全体で約20%のSiO2を含み、シリカ成分の純度は95%程度です。
この植物性シリカには、難燃性や遮熱性などの特徴があります。

今回、人工芝の遮熱実験を行いました。熱源として白熱灯を使用し、遮熱素材を含んだ人工芝と何も含んでいない芝を用意して、白熱灯で照射した結果の温度変化を観察しました。

全体の照射時間が経過すると、遮熱芝は比較的に温度差が6~7℃程度あり、照射された範囲がもみがらシリカの方は全体に広がらず、高温の範囲は白熱灯の当たっている部分に留まりました。
一方、何も含んでいない芝は、照射範囲から芝全体に高温が広がる状態になりました。

実験開始時点の温度は、遮熱芝が30.4℃、通常の芝が29.7℃でした。

  • 1分後:遮熱芝は40.0℃、通常の芝は45.9℃(温度差5.9℃)
  • 5分後:遮熱芝は58.2℃、通常の芝は63.7℃(温度差5.5℃)

今回の実験では、通常の芝では温度の拡散や照射に対して急激に高温変化しましたが、遮熱芝では温度の拡散が抑えられ、温度の上昇も比較的緩やかな結果となりました。