大量に発生するモミ殻から
高機能素材(植物性シリカ)を生成します

農業、特に米作において、収穫した後に大量に残るモミ殻は不要な廃棄物として、田圃の周辺に残っていました。
以前は周辺で焼却することで減容されたり、肥料としていましたが、今やそれも環境問題の一つとして簡単に処理できなくなりました。これらの農業廃棄物であるモミ殻を効率的に安価に安全に処理できる装置が望まれていました。
我が国の主食であるイネ科のモミ殻には、シリカ成分(SiO2)が約20%も含まれているといわれ、今回エシカルスターでは約15%のシリカの抽出に成功しました。
このモミ殻を効率的に燃焼させてできた灰には、シリカ成分が残り、そのシリカ成分は様々な産業分野で応用され、求められる素材として再生資源として活用されます。まさに「要らないものを有用なものへ」転換することになります。
当社の開発した「モミ殻シリカ生成機」は、モミ殻を燃焼させるのに、低コストで人手をかけず、今までの燃焼炉と異なり、灯油やガス、電気などの燃料は必要としない自燃式シリカ生成機です。
最初の種火は、市販の固形燃料だけで着火し、電気は燃焼を制御する装置や送風装置などを駆動するために使用するだけです。
しかもほとんど無煙状態で燃焼するので、臭いなども少なく、建物内での稼働が可能であるほか、ダイオキシンや消防法もクリアした画期的な製品です。

ホッパー

モミ殻投入口

燃焼籠

籠保管棚

制御盤
エシカルスターの特徴
- 1
- 800~1000㎏のモミ殻から約15~20%の高純度非晶質シリカを生成
生成量はモミ殻自体の採取地、保管状態、水分率(乾燥状態)
生成機の運用レベルにも左右されます。
- 2
- モミ殻の燃焼灰から高純度非晶質のシリカを抽出することで
処理に困っている廃棄物を再利用(再資源化)が図れます。
- 3
- 着火は固形燃料を種火とし、あとはモミ殻自体が自燃するため
他の燃料は不要です
- 4
- 燃焼はコンピュータで制御でき、稼働状態を遠隔で把握できます。
※(オプション)
モミ殻投入時に着火後は、コンピュータが燃焼時間を制御しますので
燃焼完了(約30時間後)までお待ちください。
※(完全冷却まで更に時間を要します)
- 5
- 産業機械装置の工場として、全行程が建物内で稼働します。
従来のような野焼きで放置するのではなく、産業化された生産管理体制を
とることができ、機械操作で処理するモミ殻シリカ生産工場となります。
- 6
- モミ殻灰のシリカの中には大量のSiO2が含まれており
生成されたシリカはさまざまな分野で利用することができます。

1次燃焼で
できたシリカ

種火となる
固形燃料

燃焼籠投入口

燃焼籠取出し口
高純度モミ殻シリカ生成機「エシカルスター」主な仕様
単位(㎜)
本体寸法 | 間口:5,500×奥行:3,400注1×高さ:2,550 | ||
---|---|---|---|
燃焼室(18基) | 680×680×1,800 SS400製密閉扉構造 上部投入口・下部取出口 | ||
投入量(1基) | 400L・約48㎏・総投入量 約864㎏ 注2 | ||
シリカ取出籠 | 600×600×450 | ||
付属品 | 温度センサー | ||
本体総重量 | 約3,000㎏ | ||
その他標準装備 | 空気供給装置、燃焼空気排気装置、脱煙装置、モミ殻投入装置、エアコンプレッサー |
注1:生成機の奥行に500㎜のメンテナンススペースが必要
注2:投入量はモミ殻自体の状態(水分など)により異なります。
比重を0.12として計算。
注3:その他設置者でご準備いただく設備工事があります。
※改良のため予告なく変更することがあります。
オプション内容
- ① 燃焼籠 追加1セット(18台)
- ② 電動リフター
- ③ モミ殻投入用専用ホッパー
- ④ シリカ自動回収装置(コンベヤ付) ※籠稼働用にコンベヤ13m必要
概要図
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※改良のため予告なく変更することがあります。